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尼崎の文化財

尼崎の指定文化財 尼崎の指定文化財

新曲図扇面 しんきょくずせんめん 新曲図扇面

新曲図扇面
拡大(1280×659 312kb 別窓)
  • 指 定 尼崎市指定文化財
  • 種 別 絵画
  • 数 量 30面
  • 所在地 尼崎市東七松町1-23-1
  • 所有者 尼崎市
  • 指定日 平成21年3月24日
室町時代に流行した幸若舞(こうわかまい)の舞曲の一つ、『新曲』で語られる物語の主要な場面を金地に濃い彩色で30面の扇面に描いた作品です。『新曲』の物語は、『太平記(たいへいき)』に記された後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の皇子一宮(いちのみや)(尊良親王(たかよししんのう))と妻の御息所(みやすどころ)の逸話から作られました。扇面には一宮と御息所の恋愛と結婚に始まり、後醍醐天皇の倒幕失敗に連座して流罪となった一宮と御息所の離別、一宮の配流先の土佐(現高知県)へ船出するために尼崎へ下向した御息所を襲った危難と、御息所を救うために活躍した従者秦武文(はたのたけぶみ、たけぶん)の武勇と悲劇、建武の新政後の一宮と御息所のめでたい再会までが描かれています。
幸若舞『新曲』の人気とともに、尼崎は秦武文が活躍・憤死した物語ゆかりの地として知られ、大物にあった時宗の尼寺海岸寺がその墓所と伝えられました。現在は寺町の善通寺に武文の墓と伝えられる墓石や海岸寺の縁起が継承されています。「新曲図扇面」は、中世に港町として賑わった尼崎を舞台とした物語を描いた絵画作品として注目されます。
落款(らっかん)・印章がなく作者は不明ですが、画風から制作年代は江戸時代前期、17世紀中頃と推定され、類似作品との比較から狩野派の流れをくむ工房の作品と見られます。幸若舞曲を題材とした連続する扇面画作品は少なく、江戸時代前期に制作された30図が一括して伝えられた点でも稀少な作例です。

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